




中国剪紙(せんし)は中国の生活の中で生まれた切り絵です。
昔から生活の中でお守りや祈りの意味を持つ家飾りとして使われてきました。
厄や魔、邪などの悪いものが家の中に入ってこないように玄関や窓に、厄や魔を払うとされる「赤色」を用いて、縁起の良いモチーフの切り絵を飾り、お守りとしました。
日本でも中国でも「赤」は厄や魔を払う色であり、お祝い事(新年、誕生、結婚等)に使われる吉祥の色です。
花様工房の上河内さんは、中国剪紙の魅力にはまり、中国留学中に学んだ剪紙のモチーフ意味や組み合わせ、地域による剪紙の違いなどをベースにしながら中国伝統のモチーフをベースに思わずこちらの気がゆるむ、親しみのある表情の動物や人物の剪紙を制作されています。
蛇盘兔
ウサギに巻き付くヘビ
「蛇盤兎(ウサギに巻き付くヘビ)」は、中国の山西省や陝西省、甘粛省などの地域に伝わる伝統的な図案で、富を呼ぶとされています。また巳年と卯年の結婚は相性が良いと言われていて、年を追うごとに豊かになっていく幸せな結婚も表しています。
2025年は巳年です。蛇は脱皮を繰り返し成長するので復活と再生をイメージさせます。この剪紙を飾って下さる方に“しなやかに新しい変化を受け入れつつ、今までの努力が実を結ぶ一年”が訪れますように・・と願いを込めて作成しています。
サイズ A4フレーム (額入り)
花様工房(kayoukoubou) 上河内 美和
1974年生まれ。中国北京に留学中に剪紙を学ぶ。帰国後、剪紙作家として活動
著書 福をよぶ中国の切り紙「剪紙」(誠文堂新光社)他